肌荒れ
皮膚のきめが乱れてカサカサして赤くなったり、毛穴が目立って急に吹き出物がふえたりした時に「肌荒れ」といわれることが多いです。季節の変わり目や生活が不規則になった時に起こりやすく、厳密な皮膚科疾患名ではありませんが悩まされている方は多いです。痒みを伴うこともあります。
表皮内の水分量が減少や、逆に皮脂の分泌過剰も肌荒れの原因になります。皮膚が乾燥し皮膚のバリア機能が低下すると、外部からの刺激に対して敏感になって赤みやかゆみを招きやすくなります。また皮膚の新陳代謝が正常に行われなくなると、古い角質が皮膚表面に残ることによって角化が進み、急にニキビが増えることもあります。
肌荒れがひどい場合には皮膚科を受診してください。ひとつの顔の中でも乾燥している部位と脂性肌の部位があり、症状も違うことが多いです。部位や症状に応じたスキンケアのアドバイスを受けると共に、保湿剤やステロイド外用薬、抗生物質などの外用薬や、痒みを抑える抗アレルギー薬、必要に応じて抗生物質や漢方薬の内服などを使用して治療していきます。
便秘などによる腸内環境の悪化や睡眠不足、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、紫外線の浴び過ぎなども肌荒れの原因と言われています。なるべく規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事を心がけてください。