豊島区 巣鴨さくらなみき皮膚科 妊娠中の皮膚科 女性医師

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妊娠中の皮膚科について

妊娠中の皮膚にはいろいろな変化がおこります

妊娠すると女性のからだ全身に変化が生じますが、皮膚にも様々な変化がおきてきます。
ホルモンバランスの変化により、色素沈着が起こりやすくなったり、多毛になったりする生理的な変化は多くの方に起こります。また体形や体重の変化により妊娠線や下肢静脈瘤ができることもあります。
もともと持っていたアトピー性皮膚炎などが増悪したり、妊娠をきっかけに妊娠性そう痒症などのかゆみを伴う疾患を発症したりする方も多いです。
妊娠中も仕事を続ける女性が増えているため、なかなか医療機関を受診できず、化粧品や市販薬で対応する間に悪化してしまうこともあります。
巣鴨さくらなみき皮膚科では開業以来多くの妊婦さんに通っていただいています。ひとりで悩まずにどうぞお気軽にご相談ください。

治療薬の選択肢が限られることがあります

妊娠中の胎児への影響を考え、内服薬だけではなく、一部の外用薬でも妊娠中の使用が望ましくないものがあります。また内服が可能な薬であっても妊婦さんやご家族の方が服用を希望されないことも少なくありません。
妊娠の時期と症状に応じて、使用可能な薬を選んでいくことになりますが、妊婦さんやご家族のご希望をうかがいながら治療をすすめていきます。

産婦人科との連携が必要です

妊婦さんや胎児の状態を考慮して診断や治療を行う上で、産婦人科との連携を欠かすことはできません。当院では当ビル2階のフロアにある巣鴨レディースクリニックなどと連携を取りながら治療にあたっていきます。
皮膚科だけを受診にきた時でも、産婦人科の受診をすすめられることもありますので、ご了承ください。また以前の妊娠出産歴についてお伺いすることもあります。
受診される際には母子手帳、お薬手帳をお持ちください。

妊娠中におこりやすい主な皮膚疾患

妊娠性そう痒症
かゆみが出てきたら早めに受診を

妊娠早期に全身にかゆみが出現し、掻きこわすと引っ掻き傷や色素沈着になりますが、直接かゆみを引き起こす発疹がみられない疾患です。特に手足が夜間に非常にかゆくなるものもあり、妊娠中期から後期に胆汁うっ滞を伴って生じることもあります。
妊娠の時期と症状に応じて、保湿剤の外用を主体に使用します。掻きこわして湿疹になった部位にステロイド外用薬を使用したり、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬を内服したりすることもあります。胆汁うっ滞をともなうものでは、産婦人科との連携が必要となります。
多くの方は出産後に改善します。

妊娠性痒疹
早めに外用薬を使って治療していきます

妊娠3か月ごろからかゆみのあるボツボツとした発疹が体や四肢にでてくる疾患です。2度目以降の妊娠で多いといわれていますが、初めての妊娠でもおこることがあります。
かゆみが強く、引っ掻いているうちに次第に赤茶色の固い発疹(痒疹)になり治りにくくなることが多いです。
治療は主にステロイド外用薬を使用します。妊娠の時期と症状に応じて抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬を内服することもあります。
出産後に軽快することが多いですが、次回の妊娠の時に再発することがあります。

多形妊娠疹(PEP,PUPPP)
はじめての妊娠で出ることが多いです

はじめての妊娠の後期に多く、妊娠線のそばや体部、四肢に赤いかゆみのある発疹が出てくる疾患です。じんましんのように赤みのあるすこし盛り上がった発疹でかゆみを伴います。妊娠性痒疹とはっきり区別されにくいこともあり、同様の治療を行うことが多いです。

下肢静脈瘤、うっ滞性皮膚炎
弾性ストッキングの着用を

妊娠すると大きくなった子宮の影響で、一度下肢に下がった血流が心臓に戻りにくくなります。またホルモンの影響で血管が拡張しやすくなるため、下腿の血管がこぶのように広がり、その周囲に湿疹ができて来ることがあります。特に立ち仕事を続けている方に起こりやすいです。湿疹が悪化すると痒みを搔きこわした傷から潰瘍を形成したり、菌が入って感染をおこしたりすることがあります。
はやめに弾性ストッキングを着用し、悪化させないように気をつけることが重要です。湿疹性の変化に対しては、症状に応じて保湿剤やステロイド外用薬、潰瘍に対しては潰瘍治療薬などを使用することがあります。

血管拡張性肉芽腫(妊娠腫瘍)

外傷などがきっかけで、妊娠中以外の時でも生じます。出血しやすい血管腫で、一度出血し始めるとダラダラと続き、なかなか止血しません。子どもにもできることがあります。
特に妊娠中に大きくなることが多く、妊娠腫瘍とも呼ばれます。頭部や手指などにできやすいです。
赤い小さなできものができて次第に大きくなり、少し触れただけで出血し、一度出血すると止まりにくい性質があります。妊娠して体内の女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の濃度が上昇することにより拡大すると考えられています。
出産後に自然に縮小することが多いため、出血しないように気をつけながら、ステロイド外用薬や液体窒素療法で出産まで経過をみたり、出血が続く時はレーザー治療や手術で切除したりしますが、再発する可能性もあります。
まれに悪性腫瘍で似た外観のものがあるため、気付いたらお早めに受診してください。

アトピー性皮膚炎の増悪
妊娠中の肌の手入れを忘れずに

妊娠により全身の状態が変化し、もともと持っているアトピー性皮膚炎の状態が変化することがあります。症状が良くなる方もいれば悪化する方もいます。
妊娠による体調不良などで外用できなかったり、皮膚が乾燥しやすくなったり、体調の変化で汗をかきやすくなったりして増悪することもあります。
基本的な治療は保湿剤とステロイド剤の外用療法になります。症状と妊娠の時期に応じて抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などを内服することもあります。
子どものころにアトピー性皮膚炎があって、大人になってから落ち着いていた方の中に、首や手、乳首の周りなどに湿疹が残る方がいます。特に乳首の湿疹に対しては授乳開始前に治療をしておきましょう。

分娩後脱毛症

分娩後およそ2か月の頃から髪の毛が抜けだして薄くなることがあります。
人の頭髪は1本1本がそれぞれ成長期(2-6年)、退行期(2週間)、休止期(3-4か月)のサイクルで成長と脱毛を繰り返しています。
妊娠中は、体内の女性ホルモンのエストロゲンが増え、その影響で頭髪が抜けない状態に維持されています。ところが、分娩後にエストロゲンの量が急激に減少することで、頭髪が維持できなくなり、一気に抜けるために起こると考えられています。
半年ほどをかけて自然に回復することが多いので心配はいりませんが、中には薄毛が残る方もいます。

問診票 ご来院の前に記入してお持ちいただけます